世の中のしくみを知りたくなりました
お店、会社で必要な『簿記』について学んでいきます
目次
簿記⑩取り引きの記帳:現金の取引と当座取引について学ぼう
現金の種類にはどんなものがある?
『硬貨、紙幣の通貨』と『小切手』がある
小切手はなぜ現金あつかいになるの?
小切手を銀行にもっていくと、すぐに現金と交換できるから
小切手の現金勘定での扱いは?
現金の増加の場合は、借方に記録する
小切手を発行することを『振り出し』という
相手が小切手を発行したものを『他人振り出しの小切手』という
取り引きの例)
1/22 得意先の商店に対する売掛金160,000円を、同店の振り出し小切手160,000円で受け取った
仕訳:1/22 (借)現金(=他人振り出しの小切手)160,000 (貸)売掛金 160,000
現金勘定に転記:
現金 | |
1/22 売掛金 160,000
|
簿記用語:実際有高と帳簿残高とは?
実際にお店、会社にある金額のことを
『実際有高(じっさいありだか)』という
現金勘定など帳簿にかいてある残額のことを
『帳簿残高』という
実際有高と帳簿残高が合わないときはどうするの?
この状態を『現金過不足(げんきんかふそく)』という
現金過不足が生じたら
帳簿残高を実際有高に一致させる仕訳が必要になる
現金過不足の例)
実際有高 50,000円、帳簿残高51,000円 の場合
→実際有高が1000円少ない状態
→帳簿残高を1000円減らす
仕訳:
8/19 (借)現金過不足 1,000 (貸)現金 1,000
※現金過不足は、一時的に現金が不足していて調査している状態
現金過不足勘定に転記する:
現金過不足 | |
8/19 現金 1,000
|
調査途中で、現金過不足の原因がわかった場合
原因が交通費800円とわかった場合
仕訳:
費用の発生は借方へ
8/19 (借)交通費 800 (貸)現金過不足 800
現金過不足勘定に転記する
現金過不足 | |
8/19 現金 1,000
|
8/19 交通費 800
|
調査しても、現金過不足の原因がわからない場合
『雑損』として処理する
※実際有高が帳簿残高より少ない場合を『雑損(ざっそん)』という
逆の場合を『雑益(ざつえき)』という
仕訳:
12/31 (借)雑損 200 (貸)現金過不足 200
現金過不足 | |
8/19 現金 1,000 |
8/19 交通費 800
|
12/31 雑損 200
|
小切手を発行するには?
当座預金口座を銀行で作る必要がある
この口座は、誰でも開設できる
おもにお店(個人事業主)、会社(企業)で経営する場合に作ることが多い
銀行で審査がおりれば、開設され、小切手帳をもらえる
小切手のしくみは?
お店A → お店B に10万円分の商品を売り渡す
お店B → お店A に10万円分の小切手を渡す
お店A → 銀行 に小切手をもっていく
銀行(お店Bの当座預金) → お店A に現金をわたす
仕訳:
お店Bについて、商品が増加、当座預金が減少
○/○ (借)商品 100,000 (貸)当座預金 100,000
当座預金がからむ取り引きを『当座取引』という
勘定は『当座預金勘定』をつかう
シュミレーション)
①
8/19 お店Aは銀行に当座預金口座を開設、預金20万預けた
仕訳:
当座預金がアップ、お店の預金=現金のダウン
8/19 (借)当座預金 200,000 (貸) 現金 200,000
②
8/25 お店Bから商品100,000円仕入れ、代金は小切手100,000円で支払った
仕訳:
商品(資産)がアップ、小切手の支払出し先、当座預金のダウン
8/25 (借)商品 100,000 (貸)当座預金 100,000
③
8/30 お店Aは、お店Cに対する売掛金80,000円を、同店振り出しの小切手で受取り、ただちに当座預金に預け入れた
仕訳:
小切手は現金扱い
8/30 (借)現金 80,000 (貸)売掛金 80,000
小切手をただちに現金化した場合
当座預金のアップ、現金のダウンとなっている
仕訳:
8/30 (借)当座預金 80,000 (貸)現金 80,000
となり、始めの仕訳の現金と後の仕訳の現金が相殺され省略できる
まとめると
仕訳:
8/30(借)当座預金 80,000 (貸)売掛金 80,000
当座預金勘定に転記する
当座預金勘定 | |
8/19 現金 200,000 |
8/25 商品 100,000
|
8/30 売掛金 80,000
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