世の中のことを少し知りたくなりました
お店、会社で関わる簿記について学んでいきます
継続して学べるように、ブログにキロクしてみました
個人企業では、資本が増えたり減ったりします
それは、元入れ、引出しなどが関係しています
その資本の増減があった場合、どのような仕訳、勘定記入になるのでしょうか?
今回は、資本に注目して学んでいきます
詳しい内容は、こちらをご参考にしてください
目次
簿記⑯資本の元手、資本の引出しを学んで仕訳、勘定の記録方法を知ろう
資本はこれまでの学習で
『資産ー負債=資本』
とまなびました
今回は資本のその他の意味で、
『店の元手、引き出し』
について学んでいきます
元手とは?
会社、お店を始めるときの活動資金のことをいう
資本扱いとなる
元手を出すことを『元入れ』という
元手を出した人を『出資者』という
店を運営する人を『経営者』という
お店によっては、出資者、経営者が同じこともある
この場合は『事業主』という
元入れの仕訳の例)
元手60万、現金で会社を立ち上げた場合
(借)現金 600,000 (貸)資本金 600,000
※出資者からすると、現金は減っているように見えるが
お店、会社(企業)側としては、現金は増えている
→借方へキロクする
簿記上では、発生した取り引きは、お店側からみてキロクしていく
お店を大きくした時の資産の変化は?
事業主が現金などの資産を追加して元入れすることがある
これを『追加元入れ』という
仕訳は、開業時の元入れと同じ
追加元入れの仕訳の例)
事業拡張のため、事業主が現金75万円を追加元入れした
(借)現金 750,000 (貸)資本金 750,000
事業主が店の現金などを私用のために使ったらどうなる?
この状態を『資本の引き出し』という
資本が減少します
私用とは?
店の経営とは関係ない事業主の個人的な用事をいう
資本の引き出しの仕訳の例①)
私用で、現金5,000円を利用した
仕訳はどうなる?
(貸)資本金 5,000 (貸)現金 5,000
勘定への記入はどうなる?
資本の引き出しは、資本金勘定の借方に記入する
追加元入れは、資本金勘定の貸方に記入する
※バランスシートでの資本の位置を思い出すと良さそう
資本金 | |
現金 5,000 |
資本の引き出しの仕訳の例②)
店の3,000円分の商品を、私用で引き出した
仕訳はどうなる?
(貸)資本金 3,000(貸)商品 3,000
としたいところだが、この場合は3分法(ぶんぽう)を使う
※3分法の復習:
仕入、売上、繰越商品の3つの勘定を使う方法
商品の引き出し=仕入が減る=貸方の勘定科目は『仕入』になる
(貸)資本金 3,000(貸)商品 → 仕入 3,000
資本金 | |
仕入 3,000 |
資本の引き出しが多い場合はどうする?
→借方にキロクすることが増える
資本金 | |
現金 ○○
現金 〇〇 |
→借方のみの担当の勘定があればまとめるのが楽になる
借方のみの担当の勘定を『引出金』勘定という
引出金 | |
現金 ○○
現金 〇〇 |
引出金勘定にまとめたものは、会計期末に合計金額を
資本金勘定の借方に移動させる
※ある勘定から目的の勘定に移動させるので『振替』することになる
固定資産税とは?
土地や建物の所有者に課せられる税金
税金を納付したときの名前は『租税公課』という
固定資産税の他に、事業税、印紙税なども
税金を納付した場合『租税公課』とよばれる
勘定は『費用』のグループになる
固定資産税の仕訳の例)
お店Aが、固定資産税2万円を現金で支払った場合
(借)租税公課 20,000 (貸)現金 20,000
費用の発生は、借方にキロクする
(損益計算書の費用の位置を思い出すとよさそう)
所得税をお店の現金から支払ったら何の扱い?
所得税とは?
事業主個人の所得に課せられる税金
個人の支払いを会社の資本を利用しているので
『資本の引き出し』にあたる
※租税公課にならないので注意!
総合シュミレーション)
①事業主は、店の現金1万円を私用のため引き出した
→私用なので、資本の引き出し
仕訳)
(借)引出金 10,000 (貸)現金 10,000
勘定へ転記)
引出金 | |
現金 10,000 |
②事業主は、所得税7万円を店の現金で納付した
→所得税は個人の支払いのため、資本の引き出しにあたる
仕訳)
(借)引出金 70,000 (貸)現金 70,000
勘定へ転記)
引出金 | |
現金 10,000
現金 70,000 |
③決算にあたり、引出金勘定の残高を
資本金勘定に振り替えた
仕訳)
(借)資本金 80,000 (貸)引出金 80,000
勘定へ転記)
資本金 | |
引出金 80,000 |
さいごに
資本には、元手の意味があることがわかりました
元手、資本の引出しの仕訳、勘定の記帳について知ることができました
引き続き学んでいきます
ではまた!
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