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学習記録 生薬

漢方を学ぶ⑯補益剤/補陰/杞菊地黄丸ってどんな調合?

投稿日:

興味がある漢方薬を学んでいきます

 

前回の気血双補剤『知袙地黄丸』に引き続き

今回は補陰剤『杞菊地黄丸』を学習します

 

漢方を学ぶ⑯補益剤/補陰/杞菊地黄丸ってどんな調合?

杞菊とは?

杞は、枸杞子(くこし)のこと

菊は、菊花のこと

 

杞菊地黄丸は、六味地黄丸に上記の2剤をくわえたもの

 

六味地黄丸で、腎陰を補い、

上記2剤で肝腎陰を補って肝火をさます

 

これによって

神経系、ホルモン内分泌系を調整して、慢性疾患の治療をする

 

漢方治療に必要な考え方/復習

陰陽のバランスをとること

・陰が足りない状態:陰虚、陰を補う

・陽が足りない状態:陽虚、陽を補う

 

特に腎での陰陽のバランスが大事

証として

・腎陰虚

・腎陽虚

がある

 

六味地黄丸は、腎陰虚を治療する処方でした

 

腎陰が不足(腎陰虚)するとどうなる?

腎陰虚は、腎の陰液が足りない体質のこと

陰液は、血、津液、精のこと

 

腎臓が腰におさめられているので

  • 腰のだるさ、無力、痛みがでる

 

腎臓は骨をつかさどっているので骨髄、脊髄に影響する

骨髄、脊髄は脳に影響する

 

  • 頭がふらつく
  • ボーとする
  • めまいがおこる
  • 忘れっぽくなる
  • 寝付きがわるくなる

 

歯は、骨と関係するので

 

  • 歯がぐらつく

 

五臓の状態は、特定の器官に反映されやすい

腎臓は、耳と関係している

腎臓が弱ると、耳の機能が低下する

 

  • 耳鳴り
  • 難聴

 

腎は、成長・発育・生殖をつかさどっている臓器なので

 

  • 無意識に射精がおこる
  • 月経不順(経血量の減少、周期の延長、無月経)

 

熱とバランスをとっていた水が減るために、乾燥・脱水状態になる

熱を冷ます力が弱くなることで以下の症状がでる

 

  • 口や喉の渇き
  • 舌の乾燥/紅~暗紅色/舌苔は少ないか、付着なし
  • 喉の痛み
  • 寝汗
  • 尿が濃い
  • 排尿障害
  • 便が硬い
  • 性欲の亢進
  • 毎日一定の時間にあらわれる熱感
    骨が蒸されうような、体の芯からじわりと熱い感じ
    ホットフラッシュに似ている

 

熱邪が亢進すると、熱証があらわれる

このとき以下の症状がでる

 

  • ほてり(手のひら、足の裏、胸部、頬骨あたり)
  • 微熱、特に午後から夕方、夜間にかけて
  • 排尿時の熱感

 

精神面に及ぶと

  • 動悸
  • 怒りっぽい

 

神経系の興奮により

  • 性欲が亢進するが、腎機能低下により勃起不全、夢精、早漏となる

 

六味地黄丸で手に負えないほどの重い場合は

知袙地黄丸で対応する

 

肝陰虚になるとどんな症状がでる?

杞菊は、肝陰虚を改善する

 

肝の働きは?
  • 血をおさめて、ためて循環させる
  • 筋の運動を制御し、収縮・弛緩にかかわる
  • 情緒を安定させる

 

肝陰虚になるとどんな症状がでる?

 

肝は目との関係が深い

目、視神経は十分な血流が必要なため

  • 目の疲れ
  • 目のかすみ
  • 目がくらむ
  • まぶしい
  • 目の乾燥
  • 目がごろごろする
  • 目の痛み
  • 視力減退
  • 老眼の進行

 

血流が滞ることで

  • 顔艶がよくない
  • 爪がもろい
  • 頭髪に艶がない
  • 抜け毛
  • ふらつき
  • 眠りが浅い
  • 夢をよくみる
  • 手足のしびれ
  • 筋肉のひきつり、痙攣
  • 月経の遅延
  • 経血の減少
  • 口渇
  • 喉の渇き
  • 体の熱感
  • ほてり
  • のぼせ
  • 寝汗
  • 脇痛

 

肝陰虚がすすむと、相対的に肝陽が盛んになる

ブレーキが効かなくなると、陽気が体内で上昇する

陰液が不足することで虚熱が生じる

 

上半身、特に顔面、頭部で熱証がでやすい

以下の症状がでやすくなる

  • 頭痛
  • 顔面紅潮
  • 目の充血
  • めまい
  • のぼせ
  • いらいら
  • 怒りっぽい
  • 耳鳴り
  • 動悸

 

陰液が不足することで、相対的に異化作用(自分の体の成分を分解して別の物質につくりかえる)が亢進する

これによって、神経系の興奮、ホルモン内分泌系の失調がでやすくなる

 

肝腎陰虚証での舌は

  • 紅色、深紅色
  • 舌苔は少ない

 

どんな調合?

計8種の生薬によるもの

君薬:

1,地黄

 陰液を補って補腎をする

 精を補って血を満たす

 髄を養う

 君臣薬では一番配合量が多い、これによって腎陰を補う

 血糖値をさげる

 腸管内の潤すことで、便秘の改善

 止血作用あり

 

臣薬:

2,山茱萸

 腎と肝を補う

 必要なものが体内から漏れ出るのを防ぐ

 血圧を下げる(脳や自律神経の興奮を鎮めることによる)

 

3,山薬

 腎と脾を補う、特に脾陰を補う

 精を体内から漏れ出るのを防ぐ

 血糖値をさげる

 

※上記3薬は、腎、脾、肝を滋養するので「三補」とよばれる

 

佐薬:

4,茯苓

 脾臓を健康にして、余分な水分を除去する

 下痢止め

 気を流す

 心の機能を調整して、精神を安定させる

 脾胃の湿邪を除いて、山薬を助ける

 

5,牡丹皮

 血分の熱を冷ます

 山茱萸の温性・渋みを緩和する

 血行促進作用あり

 血圧を下げる/脳や自律神経の興奮を鎮めるため

  

6,択瀉

 利湿作用あり

 地黄の弱点である味のしつこさ、吸収されにくさをカバーする

 虚熱を冷ます

 泌尿器系の機能を調節する

 血圧を下げる/脳や自律神経の興奮を鎮めるため

 血糖値をさげる

 

※佐薬の3薬は君臣薬の流れをよくし、

虚熱を冷まし、体の負担を軽くする

「三補」に対して「三瀉」という

 

上記六味地黄丸の調合に以下2剤を加えて杞菊地黄丸になる

 

7,枸杞子(くこし)

 血と精を生む

 肝腎陰虚を補う

 目に強く作用して、目の機能を回復させる

 陰液だけでなく、陽気も補う

 強壮薬として使用されていた(強壮:体が丈夫で元気なさま)

 降圧作用あり

 

8,菊花

 目の機能を回復する

 熱毒を除去

 肝陽の上がり過ぎをおさえる

 風熱邪を散らす

 降圧作用あり

 

どんな人に調合する?

ケース1)

降圧薬を飲んでいる

調子が悪いとめまいがする

 

他に確認したい内容

・耳鳴りがある

・口が渇く

・冬でも寝汗をかく

・紅い舌

 

服用2ヶ月でめまい、耳鳴りの頻度が低い

3ヶ月で寝汗をかかなくなった

半年後には降圧薬を休薬できたケースあり

 

ケース2)

眼精疲労がある

病院で処方された目薬が最近は効かない

 

他に確認したい症状

・目がかすむ

・ドライアイ

・微熱がでやすい

・足がほてるので、夜は足を布団からだして寝る

・最近、忘れっぽい

 

服用5ヶ月ほどで、眼精疲労が改善

めまいも起こらなくなった

 

さいごに

今回は、『杞菊地黄丸』を学びました

次回は、『麦味地黄丸(ばくみじおうがん)』を学んでいきます

ではまた!

 

関連記事はこちら

漢方を学ぶ⑮補益剤/補陰/知柏地黄丸ってどんな調合?

-学習記録, 生薬

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