アメリカに来てから、町が緑色にそまるイベントを目にするようになりました
緑色の服をきたり、パレードが行われます
このイベントは『セイント・パトリックデー』と呼ばれます
一体この日はどんな日なのか調べてみました
セイント・パトリックデーを知ることで、
他国の文化をより深く感じることができるかもしれません
世界の文化に興味がある方のご参考になればと思います
目次
日本にも広がるかも?!セイント・パトリックデーって何?
セイント・パトリックデーとは?
アイルランドにキリスト教を広めた聖人・パトリックの日です
アイルランドはここです、イギリスのとなりですね
出典:ウィキペディア アイルランド
セイント・パトリックの生まれは?
生まれは、現在のイギリスです
4世紀に誕生しました
家庭は裕福で、父は執事、祖父はキリスト教の司教でした
※司教とは、カトリック教会の位のひとつで、決められた地域を監督する人です
セイント・パトリックは何をしたの?
16歳の時に、アイルランドの襲撃者に誘拐され、アイルランドで奴隷となりました
そこで羊飼いとして働いている間に、神・ゴッドに導かれ故郷にもどることができました
イギリスに戻った後は、キリスト教の司教になりました
そして彼は、アイルランドで、異教徒のアイルランド人をキリスト教に改宗させました
その尽力が評価され、命日の3/17を祝うようになりました
いつから祝うようになったの?
17世紀始めに始まり、キリスト教の祝日になっています
イベントはいつなの?
毎年3月17日にあります
どんなことをするの?
一般には、
公開パレード、フェスティバル、アイルランドの伝統音楽セッション、
緑の服を着たり、シャムロックを服につけたり
ミサをおこなったりします
どうして緑色の服をきるの?
2010年以降、アイルランド政府が世界的に緑化運動を率先しているとアピールするためでした
セイント・パトリックデーとかけ合わせて、緑化運動のシンボルとして緑色が選ばれました
特別な飲食はあるの?
セイント・パトリックデーは、ビールなどのアルコール、サイダーなどの飲料がよく飲まれます
これは、キリスト教のある行事が関連しています
キリスト教徒は、キリストが40日間断食したことにならい、様々なことを禁止します
飲酒も禁止する場合があります
解禁日と祝賀ムードがあいまって、アルコールが多く消費されます
今ではお祝いに欠かせないものとなっています
ある地域では、緑色のビールが販売されることもあります
飲んだことがある人の話を聞いてみたところ、味はそこそこだそうです
シャムロックって何?
シャムロックは、クローバー、カタバミなどの葉が3枚に分かれている草の総称です
アイルランドの国花となっています
3つの葉にはある意味がこめられています
- 父:キリスト教の神・ゴッド
- 子:神の子・キリスト
- 霊:精霊
キリスト教では、『三位一体』といわれ信仰の対象となっています
どこの国でお祝いされるの?
アイルランドを中心に、
北アメリカ大陸:カナダ、イギリス、アメリカ
南アメリカ大陸:ブラジル、アルゼンチン
オーストラリア、ニュージーランド
で主に祝われます
キリスト教を信仰している地域で広くお祝いされています
現在では宗教的なお祝いよりも、商業的なイベントとなってきています
スーパーやドラッグストアでは、緑色の衣装、シャムロックをよく見かけます
NBAバスケットチームのシンボルにも?
アメリカ、ボストン市には、
プロバスケットボールチーム(NBA)のボストン・セルティックスがあります
チーム名『セルティック』の意味は『ケルト人の』です
ケルト人はもともとヨーロッパにいた人たちです
アイルランドからボストンに多く移り住んだことから名付けられました
チームカラーは緑、
ロゴには、アイルランドの言い伝えに登場する妖精『レプラコーン』が採用されています
スポーツ界にも、セイント・パトリックの影響があるのだと知りました
さいごに
今回セイント・パトリックデーを振り返ることで
キリスト教が広まっている地域では大事なイベントだとわかりました
イベントの雰囲気を楽しむのもいいですし、
その背景をしることでより意味深いものになるかもしれません
3/17は、緑色に注目してみてください
日本でも各地でイベントがあるかもしれませんよ
ではまた!
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